ダイエットを始めて最初の頃は順調に体重が減っていたのに、ある時からなかなか減らなくなった…という経験はありませんか?
この停滞期がなかなか厄介で、やり方が間違えているのかと不安になったり、せっかくのモチベーションが削がれてダイエットが続かなくなったりしてしまいます。
でもご安心を。この停滞期は人が持つ当たり前の機能なので、気にせずダイエットを続けていればまた自然と減るようになっていきますよ。
今回は、停滞期の原因である生物の恒常性と、停滞期を乗り越えるためのポイントを一緒に学んでいきましょう。
生物が持つ恒常性とは?
恒常性とは、体の状態を一定に保とうとする性質のことです。
例えば、暑いときには汗をかいたり、寒いときには体が震えたりしますよね。
これらも体温が通常の状態からずれるのを避け、一定に保とうとする恒常性のひとつです。

そしてこの恒常性は、体が蓄えている脂肪量にも発揮されます。
体脂肪は、人が活動するためのエネルギーを蓄えている保管庫です。
ダイエットして脂肪が減り、いつもの体重からずれていくと、脳や体は生命の危機が迫っていると感じていつもの体重に戻そうとします。
すると食欲が増して脂肪を増やそうとしたり、同じ運動をしてもエネルギーの消費量が減ったりしてしまうのです。

こうしてダイエットしてもなかなか体重が減らない停滞期に突入してしまいます。
下がった体重が「通常」だと脳に覚えさせよう
ダイエットの停滞期は、体重の減少を脳が生命の危機だと勘違いしてしまう事が原因でした。
であれば、その後も体重を減らすためには、まずその減った体重をしばらくキープして、脳にその体重が「通常」だと覚え込ませれば良いということになりますね。
体重が減らなくなったなと思ったら、無理に減らそうとしてきついダイエットに変えたりはせず、その体重をキープすることに全力を注ぎましょう。

停滞期中は脳が体重を増やそうとしているので、ここでもういいやと大食いしたり運動をサボったりしてしまうと、一気にリバウンドしてしまいます。
ポイントは、長期的な目線を持ち、慌てずゆったりとした心持ちでダイエットに臨むことです。
体重はゆっくりと階段状に減らしていこう
数週間や1ヶ月で何kgも痩せるような急激なダイエットは、体にとってすごく不自然な状態なので、脳は全力で体重を増やそうと抗ってきます。
それよりも、減量→停滞期→通常化→減量→停滞期・・・と繰り返して少しずつ階段状に減量していく方が、体にも心にも無理が無く健康的に痩せられます。
1ヶ月1kgの減量でも10ヶ月で10kgです。
停滞期に入っても深刻にとらえず、いつかまた下がり始めるだろうと気楽に考えてそれまでのダイエットを続けていきましょう。
- 停滞期は脳が体を通常に戻そうとする恒常性が原因
- 減った体重をキープしてそこが通常だと脳に思い込ませる
- ダイエットは長期的な目線で階段状に減量するのが良い