汗をかくとなんだかスッキリして、やせてるような気分になりますよね。
お風呂の後に体重を量ってみると実際に体重が減っていることが多く、「汗をかく=ダイエットになる」と思い込んでる人も多いのではないでしょうか?
しかし、実は汗をかくこととダイエットに直接的な関係は無いんです。
今回は、汗とダイエットに関係が無い理由と、汗をかくことによる本当の効果を紹介していきますよ。
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汗をかくだけじゃ脂肪は燃えない
汗をかくには色々な方法がありますよね。例えば
- 運動する
- お風呂やサウナに入る
- 辛い物を食べる
といった方法がありますが、汗をかいた時に体重が減るのは、決して脂肪が燃えているからではありません。
この減った重さは体から抜けた水分の重さなので、この後水分補給をすればすぐ元の体重に戻ってしまいます。
1Lの水が汗になって抜けたら、体重が1kg減るのは当然です。
一方、体に付いてる体脂肪は、あくまでも体内のエネルギー消費によって少しずつ分解されていきます。
ただ単純に体重を減らしたいのではなく、体の脂肪を落としたいのであれば、サウナや辛い物で汗をかくだけでは大した効果は無いのです。

汗をかく事による4つの効果
「汗をかく=脂肪燃焼」ではないということは分かっていただけたと思います。
では、汗をかくことに全く意味が無いかと言われたら、そんなことはありません。
直接ダイエットに効果が無くても、汗をかくことには色々なメリットがあるんです。
- 体温調節して熱中症を防ぐ
- 皮膚を保湿して乾燥から守る
- 余分な水を出してむくみを解消する
- 自律神経を整えてストレスを減らす
中には、めぐりめぐって間接的にダイエットを助けてくれる効果もありますよ。
1つずつ見ていきましょう。
体温調節して熱中症を防ぐ

汗をかくことの最も大きな役割が体温調節です。
暑い日に出かけたりお風呂に入ったりして体温が上がると、脳から「汗を出して体温を下げなさい」という命令が出て、体中にある汗腺から汗が噴き出すようになります。
こうして出てきた汗はサラサラしていて蒸発しやすく、この汗が蒸発する時に体の熱をうばっていく事で、上がっていた体温を下げることができるのです。
汗をかくことができないと、体に熱がたまったままどんどん体温が上昇してしまうので、あっという間に熱中症になり、最悪死亡してしまう危険もあります。
汗をかくことが出来るからこそ、私たちは外で思いっきり運動できるし、サウナに入ってスッキリすることもできるのです。
皮膚を保湿して乾燥から守る

汗は目に見える水滴状の汗だけではありません。
感じる事はできなくても、肌の表面から常に蒸発している汗があります。(不感知発汗)
こうして出ている汗は皮脂と混じって皮脂膜を作る事で、肌を保湿し乾燥から守っているのです。
また、通常の汗も毛穴に詰まった汚れを洗い流してくれます。
こうしてみると、汗は天然の美容液と言えそうですね。
ただし、汗をそのまま放っておくと、垢や汚れと混ざって臭いの元ととなる細菌が増殖し、臭いの原因になってしまいます。
汗をかいたらシャワーを浴びるか、清潔な濡れ布巾で体をぬぐって、肌を清潔な状態に保ちましょう。
余分な水を出してむくみを解消する

顔や脚に出てくるむくみは、水分を摂り過ぎたりして体内に余分な水が溜まると出やすくなってしまいます。
「水分を良く摂ってるけどおしっこがあまり出ないなぁ..」という人は要注意です。
汗をかけば体内に溜まった余分な水を抜くことができるので、むくみの解消に役立ちます。
また、筋肉には水を押し流すポンプのような役割があるので、運動を通して汗をかくようにすると、むくみを抑える効果がさらに期待できます。
水分補給のポイントは、少量の水をこまめに飲むことです。
出て行く水の量と取り込む水の量が常に同じくらいになるようにしておけば、体の中に余分な水を溜めこまずに済みますよ。
自律神経を整えてストレスを減らす

汗をかくことのメリットは健康面や美容面だけにとどまりません。
汗をかくとスッキリする事からも分かるように、発汗にはリラックス効果やストレス軽減効果もあるんです。
汗をかくと、脳内で「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。
このセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれていて、交感神経と副交感神経のバランスを整えて気分の浮き沈みを少なくし、ストレスを軽減してくれます。
ストレスはダイエットにとっても大敵です。
「ストレス太り」という言葉もあるくらい、心の健康は体の健康と密接に関わっています。
運動して気持ちよく汗をかくことは、日々の我慢に対するイライラを鎮めて、間接的にダイエットの助けになってくれるのです。
デトックス効果は誤解?
ちなみに、「汗をかくと老廃物が排出されてデトックス効果がある」というのも良くあげられる有名な効果ですが、学術誌「Environment International」に掲載された研究報告によると、そうでもないみたいです。
汗に含まれる老廃物や有害物質は本当にごくわずかなので、汗で出ようが出まいがさほど変わらないんだとか。
それよりも、尿や便として出す方がよっぽどデトックスになるみたいです。
もしかしたら、毛穴にたまった汚れを出して肌を守る事と、余分な水を出してむくみが解消される事が、老廃物や有害物質の排出とごっちゃになっちゃったのかもしれませんね。
まとめ
汗をかくだけではダイエットにはならない理由と、汗をかくことによる正しい効果を合わせてご紹介しました。
【汗による減量は水分が抜けてるだけで脂肪は燃えていない】
【汗をかく事による4つの効果】
- 体温調節して熱中症を防ぐ
- 皮膚を保湿して乾燥から守る
- 余分な水を出してむくみを解消する
- 自律神経を整えてストレスを減らす
ダイエットには直接関係無くても、汗をかけば良い事が色々とあるのは間違いありません。
サウナや辛い物では汗をかくだけなので、せっかくなら運動で汗をかいて、これらの効果とダイエット効果を同時に享受しちゃいましょう。
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